お知らせ
2025年 第2回ワークショップを開催しました
トピック2026/01/08
SAGAスマート街なかプロジェクトでは、2025年11月22日(土)第2回ワークショップを開催しました。今回は、市民や来街者の『意識』や『ニーズ』をデータで捉えることに挑戦しました。複合的なデータを使い、街の解像度をさらに高め、より具体的で実現可能性の高いアイデアを生み出すワークショップを行いました。

グループワークでは、既存の枠にとらわれない独創的なアイデアが多数発表されました。駐車場を遊び場に変える逆転の発想や、街灯の明るさ・屋根の有無といった詳細な環境データを活用した「お出かけ推奨ルート」など、市民の潜在的なニーズ(安全性や利便性)を深く掘り下げた提案が印象的でした。また、伝統産業の振興に消費動向などの統計データを用いる視点は、地域活性化におけるデータ活用の広がりを感じました。
- 【Aグループ】 WE WANT TO NEED PARK(ing)
- サービスモデル:
市民が行きたくなるような空間(ゆるスポーツパーク)を生み出すため、データをもとに低未利用地を効率的に活用するもの。 - 必要なデータ:
- 空き地・駐車場のデータや緑化率
- 路面の種類データ(砂利かアスファルトか土か)
- 広さと稼働率(車が止まっていない時間)
- 参加者の属性データ
- データの活用方法:
- 有料駐車場の『料金』情報までOpenStreetMapなどに書き込んでデータ化
- データに基づくターゲット(どこ、誰)、特定年齢層に絞った企画の展開
- 光る縄跳びや、軽スポーツ体験、スピードガンコンテストなど
- サービスモデル:
- 【Bグループ】 お出かけ推奨ルートマップ
- サービスモデル:
自身の属性を入力し、病院、観光施設や学校に行くなどの目的を選択すると、その人に応じた最適な移動方法を提案。 - 必要なデータ:
- 施設やスーパーの場所、天気や気象データ。
- 街灯の明るさ・多さがわかるデータ
- 雨に濡れないルート(屋根がある場所などのデータ)
- ご当地バス情報(ラッピングバスなどのリアルタイム位置データ)
- データの活用方法:
- 「移動の目的を知る」。これにより、単なる人流データでは見えないニーズを把握し、イベントの開催や今後のマーケティングに繋げる。
- 不足しているデータ(例:屋根の有無)を自ら調べて作成し、新たなデータとして活用
- バス番号と紐付けGoogleのGTFSリアルタイムデータに活用
- サービスモデル:
- 【Cグループ】 焼き物ロード
- サービスモデル:
街の賑わいのために『ニーズのある街』を作ることが大切だと考え、『焼き物ロード』を提案。焼き物は高価格帯のものが多く、年齢層が高い方が好む傾向にあるため、学生など若者が行きたくなるように、安価でデザイン性や日常性に優れたものを取り扱い、集客につなげる。 - 必要なデータ:
- 食や焼き物の購買価格帯、許容範囲データ
- 焼き物興味関心データ
- 焼き物のサブスクリプションなどのデータ。
- 他の街で特産品と絡めて盛り上がった事例データ。
- Googleトレンドや、DS.INSIGHTのデータ
- データの活用方法:
- 総務省の消費動向調査などの既存の統計データを活用
- 嗜好性を読み解くことで、ニーズ調査に役立てる。
- トレンドを知る、ウェブ閲覧状況を分析
- データを見える化するためのマーケティングデータを分析
- 更に、他にないデータを集めて、完成形として「街がより良くなるデータ」を繋げていく
- 総務省の消費動向調査などの既存の統計データを活用
- サービスモデル:
「足りないデータは自分たちで作る」という示唆は、既存データの利用にとどまらない、能動的なアクションの重要性を参加者に気づかせるものでした。データを「使う側」から「作り出す側」へ視点を転換し、次回の実践に向けた意欲が高まるセッションとなりました。

今回のワークショップを通じて、皆さんがご自身のアイデアを実現するために「どんなデータが足りないか」という、より具体的な課題が見えてきたかと思います。次回、最終回となる第3回では、GoogleマップやOpenStreetMapなどのツールを活用し、今日見つけた「足りないデータ」をご自身の手で創り出す方法を学びます。データを「使う側」から「創り出す側」へステップアップし、街を実践的に変えていく最終ゴールへ向かいます。