お知らせ

2025年 第1回ワークショップを開催しました

トピック2025/10/28

2025年9月23日(火・祝)、第1回ワークショップを開催しました。第1回目のテーマは『街なかの人出(人流)を知り、生かすには』と題して、街なかの事業者を中心に、市民、学生などを対象に、街の活性化やそれぞれの事業に、どのようなデータやデジタルツールが活用できるのかを基礎から学びました。また、参加者同士でのディスカッションを通じ、データを活用した佐賀市中心市街地の活性化策を考えるワークショップを開催しました。

グループワークでは、『人流データから、街の未来をどう予測し、どんなビジネスや地域活性化のアイデアが生まれるか?』を討議テーマとして、「もし、この街の人流データがもっと詳細にわかったら、どんなビジネスや街づくりに活かしたいか」「こんなことができるかも」「こんな課題を解決したい」を付箋にアイデアや疑問点を自由に書き出し、グループ内でアイデアを共有しディスカッションを行いました。

グループワークではデータ活用の未来を考える上で重要な観点をいくつも頂きました。

  • 【Aグループ】新たな人流を創出し、街なかを「緩く賑わせる」ためのデータ活用
    • 基本構想:佐賀市内「ゆるスポーツパーク」化 ・・・ 光る縄跳びを設置
    • 展開案とデータ活用 ・・・ 佐賀市スーパーアプリ等と連携、ターゲットを絞った企画展開
  • 【Bグループ】市民生活の利便性向上を目的としたサービス提案
    • インフラ整備(バス利用の改善) ・・・ 柔軟な運行計画、バス停の環境改善
    • マーケティング・地域活性化 ・・・ 属性に合わせた広報、日替わり出店スペース
    • 市民のお出かけ支援 ・・・ 安全なルート案内とサービス提供
  • 【Cグループ】人流データを活用したマーケティングと都市計画への応用
    • マーケティング・プロモーションへの活用 ・・・ フードロス対策やリアルタイム情報提供
    • ビジネス・都市計画への応用 ・・・ 施設開発やインフラ整備
    • 提起された疑問点 ・・・ 属性情報、人流の定義など

グループワークの発表から、データ活用の未来を考える上で重要な観点をいくつも頂きました。人流データにおける性別・年代の扱いは、世界的な潮流を踏まえ倫理面から慎重に検討すべき課題であり、示唆に富む問題提起でした。

また、佐賀県の充実したバスのオープンデータを活用すれば、運行の最適化など、市民の利便性を高めるサービスが実現できる大きな可能性を感じました。AIによる画像解析技術の進歩も、広告など多分野への応用が期待されます。

各提案が人流データとどう結びつき価値を生むか、データ同士をどう繋ぐかが今後の鍵となります。皆でアイデアを出し合うことで、一人では決して思いつかない、新たな視点が生まれます。データを使って、共に街の未来を創っていく、「共創」の素晴らしさを改めて感じました。本日の議論を糧に、今後のプロジェクトを進めていきたいと思います。

ワークショップ アーカイブ動画

※音声が出ますので、スピーカーのボリュームにはお気を付けください。

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