お知らせ
第5回SAGAスマート街なかレポート発行しました
街なかレポート2024/07/25
SAGAスマート街なかプロジェクトでは、環境センサーデータや人流データの他、様々なビッグデータを収集蓄積しています。これらのデータを色々な切り口で分析し、佐賀市の街なか活性化に役立つ情報をまとめたレポートを発行しています。どんな要因によって街なかの人の流れが変わるのか?消費行動は?など、街に賑わいを作るための戦略策定、街なか事業者のビジネス最適化、過ごしやすい街づくりのためにビッグデータからヒントを導きだします。
第5回のテーマは「推し活を応援してビジネスチャンスを手にしよう」
今回は「推し活」に焦点を当て、様々なデータをもとに分析してみました。
近年は推し活のロイヤリティが高く、一般消費に比べると3倍の消費とも言われています。
推し活とは
特定の有名人やキャラクター等を応援する対象「推し」として熱心に支援する活動です。推し活には、推しが出演するイベントに参加したり、グッズを購入したり、さまざまな形があります。
推し活実態アンケートの結果を日本人口に換算すると「推し活」人口は約1,100万人規模にも上ります。特に10代後半の女性の2人に1人は推し活をしているというデータが出ており、全体では10代後半~30代女性が高い割合を占めています。SAGAスマート街なかレポートvol.4でも取り上げていますが、流行は若い世代から発信されます。いま盛り上がりを見せている「推し活」市場には、まだ多くのビジネスチャンスが眠っているのではないでしょうか。
推し活で人生が「良い方向に変わった」という人が63.7%に達しています。 気持ちが前向きになることで、日々の生活に活力が生まれたり、新しいコミュニティが形成されることで、日常生活にも良い影響を与えているようです。
同調査によると推し活を周りに隠さずにオープンにしている人は74.2%にのぼることがわかりました。オープンにすることで、ファン同士がつながりやすくなり、新たなコミュニティが自然に形成されやすくなります。この現象はお店でも応用できるのではないでしょうか。お客様の「推し」を知ることで、お店とお客様の間に新たなコミュニティを作ることも難しくはないでしょう。
推し活をしている人は、推しに会いにイベントへ出掛けたり、関連のグッズを購入などの消費行動を起こします。
飲食費・買い物で約44%(約2億円)
イベントに出掛けると、その出先で飲食や買い物を楽しむ方が多いと推察されます。イベント開催日には、ファンの方が立ち寄ることを想定したキャンペーンなど実施すると良いかもしれません。
佐賀市をホームタウンとする佐賀バルーナーズ。ホームゲームは年間30試合※2平均入場者数はなんと5,061人(うち約3割は県外からの来訪者)にのぼります。定期的に実施されるイベントでは、お客様の予測がしやすく、リピーターを確保することも可能でしょう。また、バルーナーズは地域経済への貢献にも積極的に取り組んでおり、普段から地元の方との関わり合いを大事にされています。昨年は経済波及効果を広げるための企画として、ファンにまち歩きをしてもらい、地域の魅力を発見してもらおうとデジタルスタンプラリー※3を実施.。このような取り組みを一緒に盛り上げることで、お店にとっても良い成果が期待できるでしょう。
※1 佐賀県による試算
※2 2023-24シーズン
※3 実施期間2023.10.5~2024.1.8
佐賀県では、スポーツの力を活かした地域づくりを進めています。まずは最も身近な地域のスポーツチームを、推し活をしている人たちと一緒に応援してみませんか?!
自分の推し活に共感してもらえると、相手に対しても自然と好感を持ちやすくなります。推し活に熱心な人を応援し、その結果として相手がお店にも好感を持ってくれるようになれば、新たな顧客獲得や顧客満足度の向上につながるかもしれません。